メインコンテンツへスキップ

AIツール

AIコード補完ツールの導入手順 — GitHub CopilotとCursorの使い分け

VS Code拡張のインストールから最初のコミットまで、GitHub CopilotとCursorの導入手順・料金・プライバシー設定を比較します。

RLNPay AI Academy 編集部 約5分
要点

GitHub Copilotは既存エディタ(主にVS Code)に拡張機能として追加するコード補完・チャットツール、Cursorはエディタ自体がAI前提で設計されたVS Codeフォークで、両者はインストール方法も料金体系も異なります。コード補完は入力中の提案を採用するかどうかの判断、エージェント機能は複数ファイルにまたがる変更を任せて後からレビューする判断という、異なる使い方が求められます。機密性の高いリポジトリでは、導入前にプライバシー設定(コード提案への学習利用の可否など)を必ず確認してください。

導入前に決めておくこと

GitHub CopilotとCursorはどちらも「AIにコードを書かせる」ツールですが、前提となる環境が違います。Copilotは普段使っているVS Code、JetBrains系IDE、Neovimなどに拡張機能として追加する形です。CursorはVS Codeをベースにした専用エディタそのものであり、既存のエディタを置き換える形になります。既存のエディタ設定や拡張機能をそのまま使い続けたいならCopilot、AIを前提にした操作感(インラインでの複数ファイル編集提案など)を最初から重視するならCursorが導入の起点として選びやすい傾向があります。文章生成AIと同様、コーディング支援AIにも「補完型」と「エージェント型」の違いがある点は初めてのAIエージェントを作る方法を解説した記事でも触れています。

GitHub Copilotの導入手順

VS Code拡張機能のインストール

VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「GitHub Copilot」を検索してインストールし、GitHubアカウントでサインインします。組織のリポジトリで使う場合は、組織の管理者がCopilotのライセンスを付与している必要があるため、個人アカウントでサインインしただけでは使えないケースがあります。サインイン後、エディタ右下のCopilotアイコンが有効化状態を示していれば準備完了です。

コード補完から最初のコミットまで

関数のコメントやシグネチャを書き始めると、グレーの薄い文字で続きのコードが提案されます。Tabキーで採用、Escキーで無視という操作に慣れれば、定型的なコードの入力速度は上がります。提案をそのまま採用した後は、必ず一度読み直してからステージングし、コミットメッセージを書いて最初のコミットを作成します。AIが提案したコードであっても、コミットの責任は書いた本人にある前提でレビューする運用が実務では基本です。

Cursorの導入手順

インストールとVS Code設定の引き継ぎ

Cursorは公式サイトからインストーラーをダウンロードして起動します。初回起動時に既存のVS Code設定・拡張機能・キーバインドをインポートするか聞かれるため、慣れた環境をそのまま持ち込めます。アカウント作成後、無料プランでも基本的な補完とチャットは使えますが、エージェント機能や上位モデルの利用回数には制限があります。

コード補完とエージェント機能の使い分け

Cursorには、Copilotと同様のインライン補完に加えて、目的を指示するとファイル横断で変更案を作り、適用前に差分を提示する機能があります。単純な1行修正や定型処理の追加はインライン補完で十分ですが、複数ファイルにまたがるリファクタリングやバグ修正はエージェント機能に任せたほうが手数は減ります。ただし、エージェント機能が提示する差分は範囲が広くなりがちで、差分を流し読みしてそのまま適用すると意図しない変更を見逃すリスクが上がります。AIエージェントの権限や検証をどう設計するかはAIワークフローを構築する方法を解説した記事で扱っている考え方が参考になります。

料金とプライバシー設定

GitHub Copilotは個人向けの月額プランに加え、組織向けのプランが用意されており、プラン差は主に利用できるモデルや管理機能の範囲です。Cursorも無料プランと上位の月額プランがあり、上位プランほど高性能モデルの利用回数やエージェント機能の上限が広がる構成です。料金プランの金額や利用回数の上限は両社とも更新が比較的速いため、契約前に公式サイトの最新の料金ページを確認してください。

プライバシー面では、入力したコードが提案の学習改善に使われるかどうかの設定が両ツールとも用意されています。設定画面から学習利用をオプトアウトできる項目があるほか、組織向けプランでは管理者側でリポジトリ単位・組織単位のポリシーを設定できる場合があります。社外秘のコードや顧客の認証情報を含むリポジトリで使う前に、この設定を必ず確認し、必要であれば管理者と方針をすり合わせておくべきです。

どちらを選ぶか、あるいは併用するか

一方で、両方を同時に導入して比較検証してから決める企業も少なくありません。既存の開発環境を大きく変えたくないチームはCopilotから始め、エディタごとAI前提に切り替える余地があるチームはCursorを試すという判断軸が実務的です。もっとも、どちらのツールも生成されたコードの正しさを保証するものではないため、テストの実行やコードレビューといった既存の品質管理プロセスを省略しない運用が前提になります。両ツールの名称・商標はそれぞれの提供企業に帰属し、本稿はRLNPay AIアカデミーとして中立的な比較を目的としたものです。

参考文献

  • GitHub. "GitHub Copilot documentation." docs.github.com(本稿執筆時点で参照)
  • Cursor. "Cursor Documentation." docs.cursor.com(本稿執筆時点で参照)

関連する記事

RLNPay アカデミー

会員登録で、フルコースとニュースレターを受け取る

無料の記事だけでも実務に役立つ内容を目指していますが、会員登録いただくと、 アドバンストAIコースのフル動画レッスンと、新着チュートリアル・更新情報のニュースレターをお届けします。 登録は無料です。メールアドレスは配信目的のみに使用し、第三者へ提供することはありません。